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海の上のピアニスト

sea1900.exblog.jp

力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

2005年 11月 29日 ( 3 )


犬には、人間と同じ病気に100%かかる。
例えば、ガンや白血病などもそうで、6歳以上のメス犬には、
子宮ガンや、乳ガン、卵巣ガン、そして、子宮蓄膿症が80%の
割合で、発病しているのが、現状だと言われる。

そういう話を聞きながら、私は、<もしかしたら南は病気にかからないかも
知れない!>と思いながら、発病の日を迎えてしまったのだった。

だから、もっと用心深くしていれば、助かった命だったと思う。

猫も犬も、飼う人間次第で、その命の長さは、変わるものだ。

かつて、私は、10年以上も前に、一匹のドーベルマンのジャックの最後を
看取った事があり、点滴を時間をかけて,とにかくゆっくりと落としていた。

普段は、うるさくてわがままだったジャックが,この時程、いとおしく、
可愛らしく思えた事はなかった。

急に元気がなくなり、倒れこんでしまったジャックを床のタオルの上で、
医師を待った。
こういう時の犬は、自分の全権を人間に委ねて、頼り切っている。
甘える顔をしてはいるが、心はかない顔でもある。

「解った!解った!どこにも行かないから大丈夫!
直るから大丈夫!」と、声をかけながらも、私はこの子には、時間が残されて
いない事を感じてしまう。

寿命だと考えたら、いっそ、気が楽だろう。
では、寿命とは、誰が決めたのさ?

この子には、寿命のお迎えなんか、関係ない!
自分が立ち会った犬の世話には、いつもそう思っている。

愛情は、もらう愛よりも、与える愛の方が、はるかに大きくて
満足感が得られる物だ。

『親の心、子知らず!』とは、本当で、人や犬を愛する事を知って、
初めて、本当の愛情に気づく。

ジャックは、点滴開始後、2日目に冷たくなった。
私にとって、初めての悲しみだった。

しかし、本当に悲しい時には、涙は出ない。
心に落ち着きを取り戻した時に、泣けてきた。

あれから、何匹かの友人の犬や、自分の犬の死に際して、いつも思うのは、
生きている事は、輝いているという事で、死んでしまったら、THE END。

私はこれからも、多くの犬の死に出会うだろう。
12匹のチワワと3匹のパグ、痴呆症のダックスがいるのだから。

しかし、負担ではないし、犬と普通に暮らす事は、楽しい事だ。

与えられた喜びは、数知れない。
そして、与える愛は、限りない。




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by sea1900 | 2005-11-29 16:37 | 現在
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この写真は、すでに亡くなってしまったパグの南で、
雑誌に取り上げられた時の物です。

この写真の時は、3歳(3年)前後で、JKCのチャンピオン犬に
成っていて、穏やかで、体型の良いパグだった。

南を買い求めた時に、今から何年も前の、NHKの大河ドラマの
「秀吉」で、南禅寺の階段の所に、パグが登場するのだが、南は
そのオスのパグの子孫だと知り、『南』と名付けた。


世田谷の住宅街の突き当たりの家で、おばさんが繁殖していて、
ドッグショー系の犬で、ペット犬とは系図的に違ったいる。


南はこの時、生後2ヶ月足らずではあったけれど、その品性の良さと
体型の確かさが、私にも解り、私のひざから離れようとしない、
もう一頭のメスのパグも、性格が可愛かったので、手放せなくなり
一緒に買った。


この当時、私は、ドッグショーに夢中で、私の育てた犬を、自分がハンドラー
となって、デヴューさせたいと言う夢を持っていた。

結果、南は見事にタイトル犬となり、誰が見ても、「良い犬ですね!」と
言われるようになった。ドッグショーは美人コンテストと同じ様なもの。


ある時、なぜかおとなしい南が,いつもより静かで、私は胸騒ぎがした。

そして、獣医師が手術に及んだ時には、すでに卵巣も、子宮も重病で、
手が付けられない状態だった。

体力のない時の麻酔は怖い。
いくら、吸引麻酔が発達したとは言え、危険が付きまとう。
ましてや、短鼻なので、危険が倍増する。


南は死んでしまった!

今、思うと南の眼が淋しそうに、私に助けを求めていたのだった。
それを、もう少し前につかめなかった私は、自己嫌悪で一杯になった。




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                          つづく・・・・・・・・・・
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by sea1900 | 2005-11-29 12:23 | 過去
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先週から気に成っていた「ヴェニスの商人」を、昨日の夜、新宿の高島屋で
観た。最近では、新宿での時間の使い方が身に付いてきたのが、嬉しい。
前は、新宿を嫌いだったのに、慣れて来たのだろう。

時代物の衣装や建物、内装等は、どれを取っても「観る」価値はある。
1596年、ヴェニスはヨーロッパの貿易都市として栄えた。

しかし、この時代はユダヤ人をゲットーに隔離している。キリスト教ではないし、
ユダヤ人の高利貸しは、キリストの教えに背くと言う理由だった。

シャイロック(アル・パチーノ)は人権問題から復讐を考えていた。
偏見に委ねられるシャイロックの姿をこんなにも重厚に重々しく、
アル・パチーノはやってのけた。
 
この時代の絹の衣装は、厳かに輝きながらも、シャイロックを、
更に孤高の人へと祭り上げている。

借金のかたに、保証人のアントーニオの心臓の肉1ポンドを貰うはず
だったシャイロックは、裁判官のとっさの機転により、逆に窮地に立たされる。

肉がぴったり1ポンドでなければいけない事や、一滴の血も出しては
いけない事。
現実的に、アントーニオを殺す事が無理に成る。

しかし、これは血の無い肉、つまりは肉体を意味していて、肉体関係を
意味していると大学で一年間、シェークスピアを勉強した友人に
説明を受けた。

ポーシャ(リン・コリンズ)の演技が冴えている。
ほとんど、世界的には知られていないリン・コリンズは、20代後半で、
これからの活躍が期待出来そうだ。

偏見、復讐、友情、恋、法廷などが、、16世紀の水の都、ヴェニスを優雅に
描きながらもシビアに展開する。


この時代を描いた映画「娼婦ベロニカ」でも、運河が生活の要であった事が
描かれていたが、この映画のラストシーンでは、シャイロックが浜辺にいて、
水が大きく彼を包んでいる。

ロケーション、衣装、建物が水と融和しているのは、ヴェニスの良さだと思う。


ラストの音楽も素晴らしく、女声の歌だったが、「カストラート」を連想して
しまった。
監督は私の好きな「イル・ポスティーノ」のマイケル・ラドフォード。

<シエークスピアの芝居は完璧ではなく、どんな隙間にでも入り込んで
再構成できるような柔軟な構造をしている。>と言われる。

という事は、自分の考え方一つで、何通りにも、楽しめるという事にもなる。

知性が人の命を救った話でもあり、ポーシャが現代的な女性にも思えた。

この作品に出会えて、良かった。



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by sea1900 | 2005-11-29 04:05 | 映画