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海の上のピアニスト

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ディパーテッド

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何年か前に見た香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク版だと聞いていたので、どうも気が進まなかったが、見てみると『インファナル・アフェア』とは別物だった。

監督も舞台も脚本も違うのだから当たり前だと思うけれど、何といっても、マフィアのボス役の怪優ジャック・ニコルソンが凄い。
この人の私生活もこういう風なのだろうとダブらせてしまう迫力だ。
どこまでも悪、どこまでも狂っているという怖さは、マフィアの奥の深い怖さに通じているのだろう。

同じ時期に警察官になった2人、レオナルド・ディカプリオとマッド・ディモンは、それぞれが2重の生活をする運命だった。
レオは育った環境が悪かったために警官になったが、その育ちを逆に上司に利用され、警察のスパイとしてマフィアに潜入する。一方、マッドは優秀だがジャックが育ての親で、警察の情報をマフィアに流す為に警官になった。
2人ともねずみ(スパイ)なのだ。

2人を束ねるジャック・ニコルソンの狂気のまなざしは、レオの正体を最後まで知らなかったのだろうか?気が付いていて静観していたとも思えてしまう。
マーク・ウォルバークの意地悪な台詞は凄まじい物があって、助演男優賞の候補に名前が挙がった事だけはあると思う。


表裏一体とならない2人の運命にヒヤヒヤさせられながら、2人が同時に一人の精神科医師を愛するのは行き過ぎていたが、この辺はご愛嬌だと思う事にした。
精神科の医師にしては、人を外見で判断し易くキャリアの欠落を感じた。
結局は理論だけでは精神科は難しいという事だろう。


人は外見で人を判断しやすいしその方が簡単だが、これは危険だと警告しているようだ。


つづく・・・・






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by sea1900 | 2007-03-02 16:52 | 映画

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