紳士???
昨日の告別式の最後に行われる精進おとしの時の事。
近くの和食やでの宴会場で、隣り合わせに座った60代中頃の
男性が、私に、
「たばこを吸ってもいいですか?」と。聞いてきた。
正直、吸われると臭くて気持悪いので、
「あっちを向いて、煙が来ないようにしてくれるなら、構いませんが」
と、私は返事をした。
男性が丁寧な人で、言葉も乱れる事がない事は知っていた。
「そう言われちゃ、吸えないな。」と、私に言って、あきらめて、男性は近くの男性と
話し込んでいた。
私はこの時、少し悪いとは思っていたが、我慢するのも辛い。
帰りには、「ちょっと、悪かったとは思っていますよ。」と、正直な気持を
付け加えると、男性は「そんな事はないですよ、仕方ない事だから。」と
とても、紳士的な言葉を添えてくれ、気持が良かった。
男性の行動を紳士的と思うのは、相手への思いやりが感じられたからで、
こういう言葉を掛けてくれる喫煙者が異常に少ないと思うからだった。
男性は特別、紳士なのではなくて、常識的なのだ。
常識が乱れすぎているから、常識のレベルが低下していると言うだけの事で、
世の中、ドンドン、落ちているのだと思う。
常識と良識、常識のある生き方の出来る人は、普通の人で、
良識のある生き方の出来る人は、紳士であり、淑女であると思う。
ただ、それだけの事、
されど、常識、良識は、人間らしい心を現す大切なラインでもある。
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