我慢ならんかった不幸
まだ、ソバージュなんか知られていない昔に、
友人はアンアンを見て
これを持参すればよかったのに、忘れて行き、
美容師に口で説明したんだけれど、
結局、変てこなパーマ姿になってしまった。
美容師よりもいち早く、最新のヘアースタイルにこだわる彼女は、
「この街の美容師は勉強不足でいけない!」と嘆いていた。
モナリザは元祖ソバージュだろう。
このヘアースタイルにはこだわる友人が私に勧めた美容室があった。
その事をさっき思い出してしまった。
<ここから近いし、気に入ったらずうっと行こう!>と思って、
ドアを開けたのに、ドアのむこうには、むさっ苦しいオジンがいた。
この時点で、一つ、ため息が出た。
客もいなかったと思うけど、すぐに私のカットが始まった。
すすぎもしないでシュツシュッと霧吹きで水を吹きかける。
見習い美容師は3人がまとまって、
先週やめていったと言う。
オジンに問題は無かったのだろうか?
カットが始まった。
下らない話をしつこくされ合図地を送るのも苦痛でしかなかった。
美容師はお客の話に合わせるんじゃなかったっけ!
自分の話なんかばかりで、聞きたくない。
座っている私の回り270度を自分も小さな回転椅子に座って、
くるくるとお上手にこぎまくっていたのだ。
それはそれは、お上手で、何処に行くにもこの部屋の中では、
この椅子から降りなかったんじゃないかと思えた。
それ位だから、やはり肥満体型だ。
そして、髪の毛をカットする音に雑音が混じっている。
「ふ~~は~~ふ~~は~~フーフーハーハー!・・・・・・」
何の呼吸法かと思ったら、ただの息つぎでしかなかったけど・・・・
この息が私にかかってくるのが、我慢ならんかった!!!
出来は、至って普通だった。
普通の為に我慢しただけだったのか?と思った<世にも不幸な物語>だった。
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