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海の上のピアニスト

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「愛についてのキンゼイ・レポート」

「愛についてのキンゼイ・レポート」_d0063550_15542947.jpg


前に書いた「愛についてのキンゼイ・レポート」を午前中に観た。
まとめてみると、性に真正面から取り組んだ博士に拍手だった。
キャンパスの芝の上で、一人で料理しているキンゼイの
元に現れるクララのかわいらしさもいいが、
何十年も経ち、本当にいたわりあう夫婦になった時の姿は
BESTだった。飛行場へ行く途中に、森に立ち寄り、
1000年もたったいる大木を見て、その木が静かに生きている事を、
話すシーンはこの作品のクライマックスではないだろうか?
映画の中に出てくる木や芝の緑もきれいで、前半は絵画的でもあった。



「ビューティフルマインド」も学者の生涯を描いているが、
キンゼイ博士の場合は、当時にしてはタブーに挑み、
性にかかわる調査をして、自分の人生も山あり、谷ありだった。
特に、性については18000人の個別インタビューをして調査をしている。
1948年には男性版を発行して20万部を売上、当時ノベストセラーになった。


厳格な父親とのつかの間の和解シーンも短く、さっと描いているが、
父親の少ない話の中にも、当時の間違った性への無理解が語られている。



リーアム・ニーソンは北アイルランド出身で、1952年6月生まれだ。
スターウォーズエピソード1(1999)
レ・ミゼラブル(1997)
シンドラーのリスト(1993)
マイケル・コリンズ(1996)
などに出演しているが、193CMの長身と存在感が魅力的。
存在感のない俳優もいる中で、彼は、別格だとおもう。

この中で一番最近みたのは、「マイケル・コリンズ」で、
アイルランドを独立に招いた男の生涯だった。
歴史物も似合うし、温和な表情もいい。


クララ役のローラ・リニーはこの作品でアカデミー賞の、
助演女優賞を獲っていて、キンゼイ博士の脇を目立たぬように支えている。

当時のアメリカは意外と保守的で、話を聞いていると面白いし、
性から人生を考えて、最後には愛に到達できたよい話だった。
数字や統計では測れない愛の深さをキンゼイ博士のレポートとは
対照的に描いてもいる。





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by sea1900 | 2005-09-02 16:40 | 映画

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