『 ミザリー 』
雪山で事故に遭遇したベストセラー作家を助け出したNo.1ファン。身動きの取れない作家は彼女のロッジで看護を受けるが、次第に彼女の狂気が浮かび上がってくる。「恐怖のメロディ」に代表される、あぶないファン心理をついた作品の中では、主人公とファンの間に“作品”という媒体を通して、恐怖シーンを始めとしたストーリーを展開させてある所がポイント。スティーヴン・キングの原作をW・ゴールドマンが脚色し、R・ライナーが思いのほか堅実な造りを見せたスリラー。K・ベイツはアカデミー主演女優賞受賞。<抜粋>
スチィーブン・キング原作の物が、映画化されると、
どうも、原作よりも怖くなくなると書いていた人がいたが、
私にとっては、この位の怖さで十分だった。
ヒロインのアニーを、ドンとしたキャシー・ベイツが演じきっていた。
アニーの狂気は、今で言えば、ストーカーだが、
それも半端ではないすごい物だ。
力も強く、タフそうな身体、そして、元看護婦で、
薬や治療に詳しいという設定も、更に、怖さを増している。
雪の田舎の、閉塞感と密室が、2人の間に入り込み、怖さを倍増させている。
アニーが、脚を折るシーンはぞっとした!
思わず、自分の足を見たくなる。
オールド・ボーイと同じ心理だ。
見事に逞しいアニーだった。
この映画のアニーは、キャシー・ベイツでなかったら、迫力がなかったろう。
キャシーがアカデミー賞に輝いたのも、うなずける。
中だるみなしの、終わりまで引き付けられる見事なサスペンスだった。
絶対に、自分が体験したくな~い事が、疑似体験出来たと思う。
最近では、渡辺えり子が舞台でアニー役になったが、
少し、観たかったと思う。しかし、キャシーには、かなわないだろう。
最後に、 一言付け加えるとしよう!
公開時のキャッチコピーは、
あなたが殺したミザリーを、
私が、生き返らせてあげる!
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