卓球
3年位前の日曜日、私は、市内の児童館に行った。
日曜日は空いていて、卓球が出来るからだった。
一緒に行った友人は、すぐに疲れて本を読み始めていた。
すると、小3の男の子が一人で来ていて、やりたそうだったので、誘った。
彼は、運動神経のいい子で、切れの良い動きだった。
私は、教えるほど知らないのだが、とりあえず、
簡単に素振りのポーズを見せて、
「卓球選手は、こんな風だよ!」と言った。
すると、彼は、まねをした。
学びたいのだ!と思った。
そうして、次に会った時も一緒に練習した。
遠くで、主婦達がヒソヒソ話している。
主婦達は、頭ごなしに、彼を『問題児!』と言うだけなのだ。
そして、この男の子が、不登校の不良だと言っているのだった。
しかし、この発言こそが、問題なのだ!
私は噂で、彼が不登校だと言う事を知っていた。
だが、彼は、スポーツ好きで、中学生に混じって、
バスケットに汗を流したりするのだ。
私には、不良とは思えない。
こうして、一緒に卓球をしている時には、不登校も不良も関係ないのだ。
誰かが一緒に遊んでやる事も必要だ。
あれから、車の中から彼を見ると、私に愛想よく、手を振ってくれている。
彼は来年、不登校ながら、中学生になる。
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