まだ夏ではないけれど、この間『お化け屋敷』のプロモーションビデオを見る機会があった。
其の中には富士急ハイランドのお化け屋敷の様子が撮られていて、何とも面白かった。
全長700mを歩いて進み、その恐怖に何処まで耐えられるのか?という雰囲気ではあるけれど、その恐怖をどこまでも楽しむ気持ちがなければ、足がすくんで、腰が抜けるだけ。
病院の廃屋を作り、血まみれの人や人形が訪問者をお迎えです。
『病院』というイメージは、一般社会から少し隔離されているし、メスや手術台という不気味な道具類もあるからタチが悪い。
今までに私が見た映画を思い浮かべると、恐怖映画と言うのは、閉鎖的な空間から外に出られない状態が最も怖いのではないかと思ってしまう。
閉じ込められると、出口を求めるのは人間の本能だろう。そして、それが自己防衛の術なのだと思う。
すぐに思い浮かぶ恐怖映画は、『テキサス・チェーンソー』だが、これなんか狭い家の中から出られれば、とりあえずにげられるわけだし、室内が恐怖という臭いを放っていると思う。
『キューブ』ではそれが頭脳戦になっているので、体力だけでは解決出来ない定め。
お化け屋敷の入り口に並ぶのは、20代を中心とした年齢層で、入り口に並ぶ人の近くに700mの恐怖を楽しんできた人達の出口がある。
強風に押されるかの様に中から走って出てくる人達の顔は、生き延びた安堵感ではちきれそうだった。
そして口々に「怖かった~!」と連発。
さて、この話を身近な男女4人にしたところ、このお化け屋敷にチャレンジしたいと言うのは男1人しかいなかった。
私は疑似体験をしてしまったようなので、これで十分・・・・・