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海の上のピアニスト

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力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

2005年 06月 08日 ( 3 )

   今朝、私より先に『ミリオンダラーベビー』を観た友人から、電話があった。
私は前述したように、良い映画と思ったのに、友人はまず、解釈が違うので、話していても、ぜんぜん解っていない。それどころか、いらいらして来る。最近、いらいらする事など無かったので、久々の感情の復帰という気がした。
 しかし、クリント・イーストウッドの若い時を観た事が無い友人にとって、クリントは只のおじいさんなのだ。この辺からして、嫌に成る。君はそんをしたね!
 クリントの若い時は、勿論カッコ良いが、70を過ぎた彼のカッコ良さもある。歳なりの良さにはうなずく物がある。

映画は、表面だけしか見えない人には、只の娯楽でしかないのだ。しかし、映画歴も永く、深くなると、見方も変わってくる。そして、理解できるようになる。
少なくても、私は理解できるようになって来た。
映画だけは、吸い込まれるように観ていた小学生時代、ヘルムート・ベルガーの『雨のエトランゼ』を観て、男女の機微が理解出来なかった中学生時代、私が大人になってから、やっと出来たレンタルビデオ店は楽しみの宝庫だった。
  確か、中1の時、ライアン・オニールに英語で手紙を出した。一月位して、彼のA4サイズのサイン入りのポートレートが送られてきた。しばらくの間、これは私をアメリカに繋ぐ大切な物だった。

 現在では、シネコンもたくさんあり、dvdも手軽に手に入る。こんなに恵まれた時代には、これからも、どんどん映画を楽しみたい。映画から学べる事は素晴らしい!
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by sea1900 | 2005-06-08 22:01 | 映画


  まず、  ヴイセント・ギャロの三白眼と凶悪そうな顔が印象的だ。そのくせ、最初のトイレのシーンで非常に気が弱い事が解かる。潔癖で心の孤独を隠せないというキャラクターに、ストーリーの展開に何を望んだら良いのかと思わざるを得なかった。このビリーのママは、アメフトの大ファン、ビリーの話も聞かず、ひたすら興奮して、TVに噛り付く。クリスチーナ・リッチ演じるレイラが、ビリーの両親を訪ねると、ベジタリアンなのに、肉料理オンリーの夕食を出される。おとなしく、食べていた。
 C.リッチは金髪に染めて、『生きられない』というビリーを実の母には皆無の、愛で包み込んでいる。豊満な身体がぴったりだ。菩薩様のようだ。危ない感じもするが、純粋だった。レイラはボーリング場で一人、タップを踊る。何も考えていない様で、これも良かった。ビリーとレイラが写真を撮るシーンは面白い!
 V・ギャロの強烈な個性と、C・リッチのまた強烈な個性の混ざった作品だ。C・リッチのこの作品に於ける演技は、彼女にとっても最高なんじゃないかな?
V・ギャロは16歳で家出した後、NYやヨーロッパで色々な活動をして、成功者になっているはずなのに、案外、ビリーの様に、心の中では『だめ男』と思っているのだろうか?
 
ビリーの淋しい孤独が、彼の妄想癖の中にも垣間見られる。
子供の頃のトラウマから早く、抜け出たい!という思いも伝わる。
彼の自伝的小説というが、どこが、自伝なのだろうか?とも思う。
 ラスト・シーンが良かった。ビリーの赤いブーツが可愛い。見事な挿色を使っている。
色の効果は絶大と思う。・・・・この映画に限らずに!


この映画すでに観ていた20代前半の男女に聞いたら、「よかった!」と応えた。
アメリカ映画に多い、濃厚なラブシーンがもしもあったら、減点したいと思う。
         シビックも出ていたっけ・・・・
 
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by sea1900 | 2005-06-08 15:51 | 映画
d0063550_22183021.jpg  1960年代、ブロンクスで生まれ育った主人公カロジェロの成長を、ギャングとの交流を通して描いている。親子とは、憧れとは、恋とは・・・と言った事を投げかけながら、物語りは進む。
 ソニー役のチャズ・パルミンテリは、元々ロバートと知り合いだったわけではないが、二人共正真正銘、ブロンクスで幼少期を過している。チャズはこの映画の脚本家でもある。
 カロジェロを9才の時のある殺人事件に関する事から、息子の様に可愛がる。が、自分の様に成って欲しくないと思っている。身の回りの人間を誰も信じる事の出来ない淋しい人間なのだ.チャズはソニーという男を圧倒的な存在感で演じきっている。ロバートはカロジェロの父親役だが、堅気のバスの運転手だ。彼はエキセントリックな役が印象的なのに、ここでは静かに存在している。なぜだろうか?それは、彼の自伝的な物語だからだろう。ロバートはカロジェロだから、静でなければ成らないんじゃないか・・・・抑えた演技で脇役に徹している。

 ソニーがCと呼ぶカロジェロにいう言葉が面白い。素晴らしい名言集を成している。

  僕はやっと、この二人から学んだ。
 愛に交換条件はない。
 そのまま、人を受け入れる。
そして何よりの言葉は、『一番の悲しみは才能を無駄に使うこと』
         そして、『自分でした選択が一生を決める』
    
     他には、『一生のうち、出会う女は3人だけだ』


 Cを早く大人にし過ぎたソニー、他の共演者も、殆どが地元の素人ばかりという。が、カーマイン役で、ジョー・ペシもあの迫力で少ないシーンを演じているではないか!
ソニーの告別式は、たくさんの花が飾られる。ギャングは特に、花が好きなのだろう。
こんな処にも、ギャングの粋が出ているのか。

ここに、ロレンツォも現れ、父の愛を知ったカルジェロ。
憧れた男と父、ジェーンへの思い・・・・・ブロンクスを愛する人達のブロンクスの物語だった。
愛・・・親子の愛、肉親の愛、隣人の愛、故郷への愛と色々な愛があり、その時代、それらが、上手く混ざると、素晴らしい作品が誕生する。この作品もその背景の元に生まれている。
 映画の風景もよくまとまっていたと思う。ロバートの才能に花をささげたい! 



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by sea1900 | 2005-06-08 14:51 | 映画