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海の上のピアニスト

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『敬愛なるベートーヴェン』


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50代後半になるアニエスカ・ホランド監督が描いた<ベートーヴェン>は架空の写譜師アンナという23歳の女性から見た姿を描いている。
ベートーヴェンには、実際には何人かのお気に入りの写譜師を抱えていたようで、それが如何してアンナという若く美しい女性に変えられたのだろうか?

それは監督が女性なので、女性が共感出来る<ベートーヴェン>を描きたかったのだとしか思えない。

アンナには恋人がいるけれど、橋の設計をする彼には、アンナの音楽の世界は理解出来ないし、アンナも彼の作った橋のサンプルを見て、心が動かない。
アンナがベートーヴェンの身体を洗うシーンはやりすぎだと思うが、こういう風に、2人は<音楽>を通じて心が結ばれていくのだが、この流れは女性監督ならではの流れだと思う。

真ん中に「第9」の初演が20分間入り、この映画のハイライトに成っている。ここは誰が見ても一番の感動を覚えるだろう。
真ん中に入れた事が最初、新鮮に思えたが、今思うと後半が尻切れトンボになっていて、
受け入れてもらえない<大フーガ>の話になり、あれよあれよと、終わってしまった。

ベートーヴェンを敬愛する方には、ベートーヴェン像に物足りなさを感じると思うが、ダイアン・クルーガーの燐とした美しさが自立を目指す女性の姿として印象的だった。
そして30曲以上のベートーヴェンの音楽の中を通り抜ける映画でもあった。







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by sea1900 | 2007-01-18 01:26 | 映画