『岸辺のふたり』
父と娘が2台の自転車に乗って、岸辺にやって来て、父はボートに乗って去ってしまう。
そして、何年経っても娘にとっては<岸辺>は大きな存在となり、思い出の場所になった。
何度もここに来る内に、おばあちゃんになった娘は、奇跡に出会うというお話。
アコーディオンとピアノだけの音で語られ、セリフは一つも無い。
セビリア風のアニメが独特の雰囲気を作っていて、ノスタルジックだったが、時折ユーモアを含んでいて、心温かくなった。
無駄が全く無くて、かといって余裕が無いわけではない。
本当に上手く作られていて、映画の時間の長さは関係ないと思った。
音楽がとても良くて、映像と合わせた時に狂いが生まれなかったように思う。
久々に見た素晴らしい短編だった。