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海の上のピアニスト

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トーチソング・トリロジー

TORCH SONG TORILOGY
"トーチソング"とは、感傷的な失恋の歌だという。
トリロジーとは3部作と言う意味。

愛情豊かなアーノルドというユダヤ人のゲイの話で、1972年、1973年、1980年の時代に分かれている。

アーノルド(篠井英介)とエド(橋本さとし)は恋人同士だったが、エドはバイセクシャルで、ローレル(奥貫薫)と結婚する。
それからアーノルドは若いアラン(長谷川博己)という恋人を持つ。
更に5年の月日が流れて、既にアランを事故死でなくしてしまったアーノルドは、離婚するエドと
養子のデイビッドと暮らしている。事故死とはゲイ嫌いのチンピラに殺されてしまった事だった。

そこに、アーノルドの母親が現れ、ゲイを理解出来ない母親との葛藤を描いている。

ストーリーはこんな所なのだけれど、流暢なセリフから生まれる<笑い>がとてもおかしくて楽しい。それがこの話の根底を流れるゲイの苦しみを和らげている。

篠井英介のアーノルドは、愛さずにはいられない程の魅力でいっぱいだった。
女形の篠井の演技は、つるっとした感触があって、灰汁が無い。灰汁がないからどこまでも引きずりこまれてしまうのだ。
ただ者ではない役者だと感じないわけにはいかない。



話の時代は、今から少し前なので、ニューヨークでもカミングアウトは難しかっただろう。
アーノルドもエドも、ローレルもアランも、デイビッドもベッコフ婦人(アーノルドの母親)も、
全ての人が迷いながら進み、悩みながも愛し、愛される事を受け入れて、真剣に生きている。

エミ・エレオノーラのVOCALとPIANO が合っていて、これが力強くてぐっと来た。

1980年を過ぎて、彼らは如何生きたのだろうか?
おそらくは、小さな幸せを大切にして、愛情豊かに過ごせたのではないか!
そんな風に、温かく思えてくるのだ。



パルコ劇場9階へのエレベーターの前で、昼2時開演の1時間前には、橋本さとしと、長谷川博己を見かけたが、橋本氏は舞台で見るよりはずっとダンディで渋めだった。長谷川氏は、細身で今時の若い人なのだけれど、何か光って見えた。






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by sea1900 | 2006-12-07 00:17 | 現在