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海の上のピアニスト

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『 春のワルツ 』



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土曜日の夜から見続けて、昨夜見終わった韓流ドラマ『春のワルツ』は、『冬のソナタ』を作り出したユンソクホ監督の四季シリーズの完結編となる。
四季シリーズとは、冬のソナタ、秋の童話、夏の香りが既にあって、最後の春の話だ。
映像の詩人と呼ばれるだけに、今回も美しい映像美と音楽の綺麗さで、十分に魅了してくれたドラマだった。
ただ、この作品が「冬ソナを越えられたか?」と問われると、私は「NO!」と答えるに至ってしまった。それは、ヒロインのミスキャストが大きいと思うのだ。

『春のワルツ』では、成功したピアニストジェハ役のソ・ドヨンが少女マンガから抜け出した様なルックスで、ドイツ語の発音も綺麗で、新人ながら違和感の無い自然な演技だったのに、ヒロインのウニョン役のハン・ヒョジュがそれらに追いつけなかった感があった。

ハン・ヒョジュはヒロインとしては、力量が備わっておらず、存在感が感じられないのだ。
例えば、『冬ソナ』のチェ・ジウならば、芯の強さを持ちながらも<涙の女王>を感じさせてくれる。
ハン・ヒョジョが個性的ではなくて、眼に力を観る事が出来ない新人だった為に、ドラマは二流の域を出られない。
但し、どのドラマもそうだが、突っ込み所が多いので、真夜中でも、眼が覚めてしまい、「あれれれ・・・」の連続だった。

音楽と芸術の都ウィーンで、アジアの国のドラマが撮影されるのは、極めて珍しいようで、この点は新鮮だった。
野原の緑と、赤い汽車、白い雪等、鮮やかな色彩の中で綴られるストーリーは、童話の様で、心の傷を温かい愛で癒していくという物。
それらの色彩に合わせたのだろうか?ウニョンの衣装の色彩は、日本人から見たら、考えられない位にダ○い!

相変わらず、一人の女性を愛する2人の男性の話でもあった。

しかし、大人達に混じって演ずる子役は、どの子もすごく上手くて、劇団ひまわりも真っ青になる位なのだ。あの子達は、どうしてあんなに上手いのだろうか?と大人の俳優よりも印象的だ。

映画スキャンダルにも出ていたイ・ソヨンやハン・ヒョジョは、怒るとヒステリックに怒鳴るので、その内に、すごいおばん役が出来ると確信出来た。

もしも、ウニョン役を、『秋の童話』の名子役のムン・グニョンが演じていたらと思うと、非常に残念だ。ムン・グニョンは日本で言うと、和久井映見のような雰囲気がする女優だ。そして、女優よりもフィリップ役のダニエル・ヘニーと、ソ・ドヨンのいい男達が印象的なドラマだったと言える。

疲れた心を癒してくれるドラマを見るときには、それなりの集中力が必要なのだ。


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by sea1900 | 2006-09-05 14:37 | 映画

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