ホストクラブの経営者に成っていた知人
すると、彼は「ホストだったんですけど、親父に止める様に言われて家に戻ったんですよ。」と言う。つくづく、この町の狭さを感じるのは、こんな時で、彼の親父は、知り合いだった。
ついでに言えば、彼が小学生の時の姿がぼんやりと浮かんだのだった。
<へえ~っ、お江戸でホストやってたんだ!>と、私は勝手にホストクラブはお江戸にあるものだと、その時には、決め付けていた。
最近になって、私は、ホストクラブが隣町に存在していると知り、こんな田舎なのに、その町には4つもある事に非常に驚いて、<よくも客が集まる物だ!>とひたすら関心。
時代の移り変わりはホストクラブを、普通のOLでも気楽に行ける場所に変えたのだった。
感じの良いボクちゃんは、このクラブに勤めていた事がわかった。
そして、何と、隣町に住む知人がこれらのホストクラブを経営している事を、最近になって知る事になった。
その知人とは、もう15年も前に知り合いに成った会社経営者の奥さんで、ホームバーのある豪邸に住んでいる人だった。
生活費に困る人ではないので、おそらくは水商売が好きなのだと思えるし、向くのだろう。
気風が良いのと、気前が良いのは、今もきっと変わらないと思う。お金を他人の為にも、惜しげなく使える所は、見ていて気分が良かった。
お金があっても,決して、他人の為には使わない女性は至って多いと思う。この辺は、各自の自由だけれど、見返りを求めない使い方は、ある種の憧れでもある。
上品な家庭に育ちながら、変わり者だった彼女は、こうして新境地を開いていたのだった。
<時が人を変える>と言うよりも、彼女は、<自分の才能に素直に従った>だけなのかも知れない。
チャンスを逃さなかっただけなのかも知れないのだ。
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