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海の上のピアニスト

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カルロス・ガビート&マルセラ・ドゥラン



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フォーエバータンゴ2006・日本公演では、それまでのように、偉大なダンサーだったカルロス・ガビートの姿がない。
カルロスは1942に産まれ、2005年に亡くなったのだった。享年63歳という若い死だった。

昨日は、買っておいたフォーエバータンゴ2003年をじっくり見た。
ここには、カルロスがマルセラと踊る姿がある。

マルセラはまだ40代だと思うが、女王のような風格で魅了してくれる。若さだけでは、タンゴの哀愁とか奥行きは表現しきれない。
熟年には、それなりの魅力があり、カルロスのステップは、深く静かに浸透するような美しさがあって、他のダンサーには、真似が出来ない。
練習とかの問題ではなくて、先天的なセンスもあるだろう。

それとルックスが美しい。

マルセラの恍惚とした表情を、受け取れるのは、カルロスしかいない。
2006の公演では、マルセラはカルロス亡き後、ホルヘ・トーレスと組んでいるが、ホルヘの力量不足を感じてしまった。カルロスの包容力が素晴らし過ぎたのだろう。

タンゴの世界に深く根を下ろしていて、熟成した酒を一口含み、口の中に溶け出す瞬間の喜びに似たカルロスのタンゴが、DVDでしか見られないのは、非常に残念でたまらない。

2003年のタンゴは、全体的に2006年に比べると、泥臭い。
2006年はクセがなく、都会的になっている。これが良いのか悪いのかと言う事ではなくて、あくまでも好みの問題なのだけれど、2006年はまつわりつくような感覚がなくて、洗練されている。
見せる為の踊りであって、心の底から酔いしれるタンゴでは無い事が、寂しい気持にさせられる。
<洗練>が<郷愁>を超えるなんて、考えられない事だろう。



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by sea1900 | 2006-06-05 01:23 | 手紙