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海の上のピアニスト

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楳図かずおの『半魚人』


何でも、一芸に秀でた人は、確かに変人の部分がある。

俳優・女優が撮影となると、それまでの雑談をサッと止めて、役に集中する姿を見て驚いた知人は、あるプロデューサーに聞いたそうだ。「あれは、なんですか?」と。
すると、プロデューサー曰く、「みんな、きちがいなんだよ!」

確かに、一つのきちがいに違いない。

昨日、アトリエで、きちがいの様な変人<楳図かずお>の話をした。

原宿を歩いている姿を見かけたというTさんに、「楳図かずおは小柄でしたか?」と聞くと、「背は低くはないけれど、とにかく細い体だった。」と言う。
Tさんの友人は昔、彼の漫画を読む時に、少女漫画ならまだしも、彼の描く少年漫画は、すごく怖いので、怖いシーンを糊付けして、開かないようにしていたそうだ。
子供には刺激が強すぎる漫画なので、解るけれど、糊付けには、恐れ入った!

それで、誰か、半魚人を知らないかと聞いて見ると、年上の男性が知っていた。
大昔、少年マガジンに連載していたので、読んでいたらしい。
地球上の陸が海に変わり、人間は生きて行く事が出来なくなるので、人間を魚に変えるという話で、手の指と指の間に、水かきを作ったり、うろこを生やしたりと、不気味な漫画が描かれている。そして、最後には、手術された人間は海に帰って行ったそうだ。

やっと、知っている人に出会えたので、ラストが解りすっきりしたが、、現在では手に入らない「半魚人」を、もしも、読む事が出来たら、私にも、糊が必要だろう。小学校の時に理科で、魚の解剖をしたが、それよりもはるかに残酷なのだ。
Iさん曰く、吉祥寺の楳図かずおの事務所に、原稿を取りに来た若い人が、彼の漫画を描く姿がおかしいとケチをつけてから、楳図かずおは、筆を折ってしまったそうだ。
それ以来、何も描いていないと言う。<ああ、もったいない>

漫画については、上半身の動きに下半身が追いつかないような、バランスの悪さを見る時があるが、それも一つの味なのだと思えてしまう。
ストーリーのアイデアが、斬新と言うか、残酷と言うのか、大人用の恐怖漫画になっている。

恐怖漫画を描きながら、彼は人間の姿に対して、暗喩を込めていたのだろうか?





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by sea1900 | 2006-04-11 00:59 | 過去