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海の上のピアニスト

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『子ぎつねヘレン』



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北海道を舞台に繰り広げられる、子狐ヘレンと、太一少年(深澤嵐)、カメラマンの母親(松雪泰子)、母親の恋人の獣医(大沢たかお)獣医の娘(小林涼子)との、心温まるお話。

撮影は網走で、太一は母親が仕事で不在になる3週間以上を、同級生の獣医師の元で、暮す事になる。北海道に着てすぐに、子狐を拾い、飼う事になるが、子狐は目が見えない、鳴けない、耳が聞こえないという三重苦で、ヘレン・ケラーと同じだと、ヘレンと太一は名付ける。

子狐がヘレンならば、太一は、サリバン先生になり、ヘレンの世話をする。
しかし、ヘレンは単なる三重苦ではなくて、脳障害を抱えていた。
手術で直る可能性もなく、ただ、短い命を生きるだけのヘレンに、太一は精一杯の愛情を示すと言う物で、文部省指定になるような子供向け映画だけれど、大人が見ても、十分楽しめた。


まず、狐ってこういう顔だったんだと思った。
この辺の畑にも狐や狸は、良く、出没するが、狐には触ってはいけないのだ。
それは、映画の中でも言っているが、狐はエキノコックスという病気に感染していると、人間や犬にも感染して、死に至る事もあるからだ。

動物を飼う事で、色々な事を学び、成長を遂げると言う物語は多いけれど、野生の狐とも成ると、ちょっと勝手が違ってくる。網走の大自然に、溶け合うのは、やはり野生の動物だった。

太一はサリバン先生になり、ヘレンを成長させるが、サリバン先生もまた、ヘレンに因って、成長する。
脳障害という不治の病を、生きていても仕方ないと安楽死を当てはめる獣医師もいるが、世の中の弱者に対して、弱い事を理由に淘汰していたら、世の中の子供達は、『強くなければ、生きてはいけない』としか、思えなくなり、人生が殺伐とした物になってしまう。強い物だけが生き残り、弱い物は淘汰され生きる資格がないとしたら、本来、育たなければいけない優しさを、一体何処で、育てれば良いのだろうか?

時として、子供の言う事は、最もだと思える事がある。
正に、『裸の王様』のようで、大人はその純粋さや、邪気のない考えに、大人としての自分を省みる事が出来る。
そんな要素も含んでいて、子狐ヘレンの残してくれた大きなプレゼントは、観ている人に届くだろう。

てんかんは、人間や犬の場合、何十年間も、遺伝と言われていた。
前にも書いたけれど、今から10年以上昔に、遺伝では無いと、学会で発表されている。
単なる、脳の傷という事らしい。

それで、人間も犬も、投薬を続ければ、人間の場合は大体治まるし、犬の場合は、それでも、てんかんが起こる事があるが、暫くすると、元に戻っている。
この場合、やたらに手を出せないので、不憫とは思うが、大丈夫だ。

昔、同級生の友人はてんかんを持っていて、縁談にさわると、ひたすら隠していたが、心中察すると、遺伝ではなかったのだから、不憫に思えて仕方ない。

てんかんの発作が起こるのは、犬の場合は、発作から発作の間が一定期間を持ち、半年間に一度とか、4ヶ月間に一度と言うようになるが、その期間がドンドン、短くなる場合がある。
これは、てんかんではなくて、実は脳障害なのだ。

ヘレンはこのケースで、長生きは出来なかったが、それでも、母親を呼ぶ時に鳴く声をサリバン先生に向かって、出せるようになった。合成シーンが解らない訳ではないが、そんな事はどうでも良いと思えた。ラストのお涙頂戴的な演出も、緑と海のロケーションの前では、ぴったりと合っていた。
大沢たかおは、荒削りだが、心優しい役で、こんな獣医師がいたら、頼もしいと思えた。
いつも、良い役をやるので、seaの中では、理想の男性像的になっている。

狐顔のパンは可愛かった!
海岸の砂丘で暮す狐の家族には、びっくり!
一番びっくりなのは、ヘレンがサリバン先生を呼ぶ鳴き声で、狐ってこんなに変な声をしているのかと思った事だった。早く,行かなくちゃ、うるさくて・・・と言う鳴き声だった事を付け加えたい!







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by sea1900 | 2006-04-09 23:45 | 映画