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海の上のピアニスト

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キース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』 

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キース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』を、初めて聞いたのは、私が本当に若い時で、ピアノの流れに、クラシックでも、ポピュラーでも無い、ジャンルを越えた、一応ジャズにはなるらしいけれど、不思議な物、憧れに近い感動を覚えたのだった。
当時、市内に出来たジャズ喫茶には、たくさんの曲が用意されていて、友人は凝り固まったヒュージョン系の曲をリクエストしていたが、私はこの曲だけだった。何故なら、ジャズはたまには良いけれど、ずうっと聴いていると、皆同じように聞こえてしまい、面白くなかったからだった。
この店は、現在も当時と同じように営業しているが、変わったのは、常連だった大男のS氏が今や、過去の客となってしまった事(昨年、亡くなってしまったので)や、音楽好きの人だけが集まっていた昔とは違い、暗めの酒場のように成ってしまったのだった。

キース・ジャレットは1945年生まれで、少し前まで、慢性疲労症候群と言う病気と戦っていたそうだ。昨夜、タワーレコードで、懐かしい『ザ・ケルン・コンサート』と、聞いた事が無かった『祈り~グルジェフの世界』を買った。前者は、完全なる即興のライブで、これを聞くと、完成度の高さと限りなく、ひたすら美しいメロディに、感動するのみだ。1975年の作品だが、時代を乗り越えて、良い物は良いと言える音楽だと思う。

そして、『祈り~グルジェフの世界』は、キースが、敬愛する、神秘思想家のグルジェフの世界を祈りと共に奏でたソロ・アルバムで、1980年の作品。
静かな中にも、強い思いを感じる曲で、瞑想しているようだ。

一つのジャンルに拘ると、ジャンルと言う名の、これも、シールドと言えると思うが、その囲いの中でのみの安定や、排他主義的な物を感じてしまう。
そうして、自由さや、新種の種をもぎ取ってしまうのではないかと危惧してしまう。私の勝手な思いでは在るが、同じピアノの音色が、如何してキースが奏でると、ピアノという楽器を越えて、壮大な宇宙までの広がりを感じるのだろうか?

『祈り~・・・・・』では、1、聖典を読む。2、祈祷と絶望 3、聖なる儀式 4、賛歌 ・・・・と全部で15曲続くが、単なる宗教色の音楽とは違い、厳かな調べであっても、野暮ったさを感じないと書いて置きたい。

勿論、今、この曲を聴いている・・・・・・




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by sea1900 | 2006-04-04 01:51 | 人間