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海の上のピアニスト

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『MUNICH』ミュンヘン

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MUNICHとは、ドイツ語で、『ミュンヘン』の英語読みだそうだ。
昨日観たのだが、すぐには記事をまとめるのが難しくて、というよりも
まとまらなかったのだ。

夕方、久しぶりに映画好きのH君に会い、『ミュンヘン』を見た感想を話した。

1972年、9月5日、ミュンヘンオリンピック開催中に、パレスチナゲリラ
『ブラック・セプテンバー(9月の雨)』が、イスラエル選手団を襲撃し、
11人全員がテロリストに殺されてしまった。

激怒したイスラエルは、暗殺部隊を組織し、報復に出た。
リーダーに任命されたのは、アヴナー(エリック・バナ)で、他の4人のメンバーと
テロリストを一人ずつ、殺していくに連れ、人間としてのプライドを失っていく。

人間が狂いだす時は、人間としてのプライドを失う事と比例している。

 
アヴナーは妊娠7ヶ月の妻と別れ、ヨーロッパにいたのだが、まだ観ぬ娘が
電話口で、ベビー語で、話をするようになっていたと知ると、家族への愛で、
哀しいまなざしに、刹那さと喜びを含めた。


しかし、殺戮は殺戮を呼び、報復は報復を呼ぶ。

連鎖的な流れが止まる事は無く、憎しみは憎しみを生んでいる。

ここで、思うのは、アヴナー達は、普通の一般市民で、特別な訓練を受けては
いなかったという事だ。

一番、悩み、危険に身を置き、狂気にさらされる人間は、実は善良な市民で、特別な
人間ではない。
犠牲者は常に、弱者にある。
そう思う時、スピルバーグ監督の平和への祈りを感じた。

ラストで、公園から見える今は無きツインタワーが,妙に切なく映って見えた。


日本で、平和に暮らす私達は、民族間の問題、宗教の問題等には、関わらなくても
生きて行ける。故に、知らない事も多い。

イスラム教とユダヤ教、イスラエルとアラブ問題も
関係ないのかも知れない。

国家と宗教の違いにとらわれると、何も見えなくなってはいないだろうか?

そして、、<暴力的な感情は、地球を破壊する。>と
MUNICHは静かに語っている。

2時間44分があっという間に過ぎた事に、絶望も感じる。






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by sea1900 | 2006-02-14 21:36 | 映画