『FLIGHTPLAN』先行上映
私が最近通いつめているシネコンで、観た『フライトプラン』の先行上映は、
レイトショーの4日目になる。
4日間も続くと、これがまたクセになりそうで、楽しい。
土曜日の夜は、こんな田舎町でも、人が湧いてくるから面白い物だ。
帰宅後、面白いイラストを書く映画BLOGのtakuさんに、コメントを書いたのだけれど
先行上映という事なので、これから見る予定の方の為に、ネタバレは、ルール違反だと
思うので、書きませ~ん。
私が観ているシネコンは、新しいので音が良く、スクリーンも大きい。
土曜日は普段よりも混んでいて、私は男と男に挟まれたシートで、飛行機の中の
シートと同じ臨場感を味わえました。感謝(ーー;)
高度1万mの密室となる飛行機の中で、6歳の娘が消えてしまい、ジョディ・フォスター
扮する母親が探すのですが、面白いのは、飛行機の中、特に客が見ることの出来ない
貨物室の様子や、そこへの入り組んだ通路が見所。
また、ジョディ・フォスターの母親としての必死の強さが、どんな場面でも、全てを出し
切る演技を持って、リアルだった。
研ぎ澄まされた鋭利なナイフの様な彼女は、もしかしたら、精神的にやんでいたのだ
ろうか?と思わせてくれる程の、ナイーブさを出している。
ジョディでなくては、この映画のリアリティは存在しなかったと、自信を持って、断言出来る
のは、ジョディが2児の母親として生きている事が大きいと思う。
本人も<母親が失踪した子供を捜す>という脚本を気に入って、この役に取り組んだそうだ。
女優は多くの体験を積んで生きている事が、役へのステップになると思う。
子供の頃は、セクシーでおませな女の子だったのに、自分の力で、自己改革を
して、学業に専念した経験は、現在の彼女の基本を作ったのだろう。
キリッとした、理知的な顔が、昔の甘さをはるかに越えている。
かつて、航空サスペンス映画を何本か観ていたが、ほとんどが自宅ビデオだったので、
新鮮な感覚が残った。
旅客機は、ベルリンからニューヨークに飛ぶ、アルト航空E=474機
最新型ハイテク重層ジャンボジェット
で、2階建ての大きな飛行機。収容可能な人数は、580人。(オールエコノミーで、854人)
カイル(ジョディ)は、偶然にもこの飛行機を設計しているので、内部にも詳しい。
そこで、トイレの天井をこじ開けたり、貨物室に入り込むのは、容易な事だ。
完全な密室内での失踪は、意外な展開にと、発展する。。。。。。
機長が、ショーン・ビーン
どこかで観た事が在ると思ったら、『愛についてのキンゼイ・レポート』に出ていた
冷徹な雰囲気の、ピーター・ジースガードも登場している。
彼は、エルヴィス・プレスリーにも、少し似ている。
パニック映画でもあるけれど、密室心理劇でもあって、ヒッチコックの面白さもある。
母の愛は強いとジョディ・フォスターに教えられた映画だった。
母は強し!!!時として、母は猫にも、大変身!
(シェープアップしてないと子供も捜せない母になってしまうかも?)
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