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海の上のピアニスト

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『キングコング』



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ピーター・ジャクソンは監督・脚本・製作と手がけ、1933年に作られた
オリジナルのキングコングをリメイクした。

ピーターにとってのオールタイム・ベスト作品のリメイクをしたかったのは、
現代の最新のテクノロジーで甦らせたい思いからだったと語っている。

ピーターの『ロード・オブ・ザ・リング』で、ゴラムを演じたアンディ・サーキスは
船の中のコックのランピーを、くせのある目付きで、演じながら、『キング・コング』
役も演じている。

特撮と合成、特殊メイクと、ありったけ使いながらも、ゴラムにしても、コングにしても
人間が演技をして、それを元にしないとならない事が少し、不思議だった。

ランピーは、コック、バーテンダー,床屋、タトゥー・アーティスト、歯医者と兼任
しているらしく、暗くて、迷信的な男。

ゴラムが暗くて、信じたら疑わないおかしな信念を持ちながら、最後には
「私の愛しい   し  と」と、指輪をうっとりと眺めるシーンがあったが、
ランピーにも、何か共通する物があったように思う。

やはり、アンディのあくの強いぎょろ目が、大きな要素を占めている。

アンディはコングの役作りの為に、ルワンダやロンドン動物園で、ゴリラのリサーチ
を続け、ゴリラという絶滅の危機にある動物を知ったと言う。


カール・デナム役のジャック・ブラックは、映画を作る事から成功へのステップを
死守する様になり、『成功』と言う2文字の栄光に、魂を売ってしまう男を
何の疑問も持たないで、ひたすら演じていると思える。

これだけ、取り付かれているカールは、最後まで生き残るのだから
彼の生き方は、一つの象徴だと、暗示しているのだろう。
こんな人は、どこの世界にも必ずや、いるだろうし、図太く生き残っていくのだろう。


エイドリアン・ブロディ演じる脚本家のジャックは、キングコングよりもアンに対する
愛情が深かったとは、思えない。

アンが愛する2人の男性は、ジャックとキングコングではあっても、心から打ち
解けたのはキングコングだった。

理屈ではなくて、正直な所だと思う。キングコングの純粋な愛がアンを、ラストでは
逞しく成長させている。

また、俳優ブルース役のカイル・チャンドラーがキュート。

アメリカ臭いコミカルさを運んでくれ、ブロントザウルスに追われていても一人だけ
ユニークな姿を披露している。


キングコングに愛されるアン役の、ナオミ、ワッツは、身のこなしの早さや、
3つ玉お手玉のカッコ良さ、走る姿の格好の良さが、優しさのある綺麗な顔の
魅力を遥かに超えた。

女優は何でも出来なくては成れないと、再確認。

この作品の中のキャストは良かった。それぞれの個性が強烈で、キングコング
というでかい存在にも、匹敵する強さを持っている。


クライマックスは、ラストの9分間で、これは、心に妬き付く名シーンだった。
3時間を越える大作だったが、谷でのメガピード、デプレクター、スコルピオ・ピード
などの生き物との戦いのシーンは、やりすぎの感があったが、飽きの来ない映画
だった。


考えれば、キングコングは哀しい恋をしてしまったんだ。
中年男と綺麗な女の恋物語とも言えるし、心の繋がった純愛だった。
スケールの大きさに負けない、アンとコングの愛が見ごたえのあるリメイクを
成功に導いたのだと思う。


有楽町の日劇9階で鑑賞したが、11階の大きな劇場で見たかったと残念に思う。
(開演時間によるので)


→キングコングの好きな方はクリック御願いします。
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by sea1900 | 2006-01-07 01:06 | 映画