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海の上のピアニスト

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力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

父親と息子の愛


先に書いた『ニューシネマパラダイス』では、父なきトトは
アルフレードに父親を見て、子供のいないアルフレードは
トトに父親の様な愛を注いでいる。


『北京ヴァイオリン』では、捨て子を我が子として一生懸命に
育てた父が、愛情を注ぐ。


『リトルダンサー』では、実際の父親が、息子の才能を伸ばす事
に、愛情を見出していく。

『山河遥かなり』では、アメリカ兵ラルフが、少年カレルを父親の様に
愛する。


父親(男)の男の子への愛情は、大きく温かい物と思える。
あくまでも、映画の世界だからなのかも知れない。


私の父親は、長男である私の兄と、兄の進学や就職をめぐって
死ぬまで問題があった。

それは、兄が美大に進学したがった事から発し、美術方面への就職
を決めた時、その後の人生と続き、兄が病に倒れ、何年もの療養生活
を送る人生になり、その都度、お互いに気が合わずにもめていた。

話しをそれぞれから聞くと、少しは理解出来るのだが、お互いが水と
油のように離れていて、理解できる状態ではなかった。

父は、自分の理想に兄を当てはめようと懸命で、兄はその都度、いやがり
大喧嘩を繰り返す。

父もいやがる兄に対して、しつこく自分の希望を言い出すのだから、言われる
方も嫌だっただろう。

大きな父親の愛は、残念ながら、この家にはなかった。
この点は残念だ。

母親と私の関係は、上手くは行かなかった。
しかし、私は我慢する事が出来たので、表面上は問題がなかった。


しかし、不満は噴出す時がある。むしろ、それが当たり前なのだと思える。



『ニュー・シネマ・パラダイス』の中で、

青年に成長したトトにアルフレードが論す。

「人生は、お前が見た映画とは違う。人生は、もっと困難なものだ。」と。

確かに、実際の人生は映画よりも、小説よりも奇なりと言える。



だから、私は人と入りすぎた関係を嫌うのかも知れない。
肉親の争いを、油絵のテレピン油の臭いの中で、見つめて育った
10代、20代。

あれから、時間が経って父も、母も、兄も、もうこの世にはいない。




それぞれに悩み、苦しんだ事は私と、歳の離れた弟の2人の中にある。


大きな愛情は、血のつながりだけの物ではない事を私達は知っている。

やっと終わった戦いの後には、何もなかった。



それぞれの心の『暴走』だったのか?

今となっては、解らない。




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by sea1900 | 2005-12-25 23:55 | 映画