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海の上のピアニスト

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『エリザベス』


   
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1998年
製作国 : イギリス
監督   シェカール・カプール(インド人)女盗賊プーランの監督
キャスト(役名)
ケイト・ブランシェット(Elizabeth) ジェフリー・ラッシュ(Sir Francis Walsingham)
ジョセフ・ファインズ(Robert Dudley Earl of Leicester)
リチャード・アッテンボロー(Sir William Cecil Lord Burghley)



前に書いた『ヘンリー8世の6人の妻』の中の、2番目の后である
アン・ブーリンはヘンリー8世の娘エリザベス(1533年)を産むが、
映画『1000日のアン』でも解るように、アンは姦通罪で、処刑され
てしまい、エリザベスは私生児とされてしまう。


ヘンリー8世の1番目の后、キャサリン・オブ・アラゴンはヘンリーとの間に
メアリ(1516年)という娘を産んでいて、王位継承権は、メアリだったのだが、
メアリの死によって、エリザベスが王になった。


それまでのカトリックから、エリザベスはプロテスタントの信者なので、
当然ながら問題が起こる。
しかし、エリザベスはカトリックを敵視してはいない。

21歳で、反逆罪に問われながらも、25歳で英国女王になった。

若い女王の誕生で、フランスのアンジュー公との婚約解消や、恋人ダドリー卿
が実は独身ではなかった事への失恋、そして権力闘争に明け暮れていたが、
国とプロテスタントの神と結婚すると宣言し、ラストでは髪を切り、顔を白くして
白い結婚衣裳に身を包む。

このシーンは、ケイト・ブランシェットなしには、ありえなかっただろう。


迫力と演技力で、国と神の花嫁を演じている。
白いドレスは芸術作品だった。完璧な時代考証と、エリザベスの心理に
合っている。
そして、観た人に強いイメージを残した。

最初のシーンは暗いのだが、こうしてラストを迎えると、感動がある。

この時代に、70歳まで生きたのだからエリザベス1世は、
凄まじく生きる運命を背負っていたのだと思う。

私は、ケイトは英国人だと信じていたのだが、オーストラリア人だった。
ジェフリー・ラッシュもオーストラリア人だ。
監督はインド人。
皆が英国の歴史に関係している国の人達なのだ。


全編を通して、城の中は暗くて、冷たい感じがする。
いつ、自分の運命がどうなるのか解らない時代なので、恐ろしい。



一緒に観に行った友人(男性)が、「あんな時代に生まれなくて良かった!」
と言ったので、私は、
「この時代も、男なんて当てにならなかったんだ!」と、言い返した。

男が頼りにならない事は、エリザベスが良く知っていただろう。


アカデミー主演女優賞の、大本命だったのに、ほとんど同じ時代を描いた
『恋に落ちたシェイクスピア』の、グゥイネス・パルトロウが受賞してしまい、
唖然とした。グウィネスは上手かったけれど、ケイトの真剣な演技とは
違うし、ストーリーが違うから仕方ないが、凄まじさはない。

制作費の2500万ドルの内、2000万ドルが衣装代だった事の成果としてか
受賞したのは、『衣装賞』だけだった。

ケイトは女優として屈辱的な思いをしたと思うが、今こうして、グゥイネスと
ケイトの1999年からの歩を思うと、やはりケイトの大女優ぶりが良く解る。

ジョセフ・ファインズは、2作共に出演しているが、どちらの役も甘っちょろい
と思っている。
兄の、レイフ・ファインズは主役級の俳優なのに、ジョセフでは物足りなさを
感じる。その人に与えられた適性は、例え、兄弟でも、何て違うのだろうか?


男に期待をするよりも、自分で行動を起こす方が遥かに楽しいし、有意義
なのだと思った。
エリザベスはそんな現在を、遠くから眺めているようだ。






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by sea1900 | 2005-12-22 01:14 | 映画