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海の上のピアニスト

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力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

しらぬがほっとけ!




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知らぬがホットケ!

  世の中には、知らない方が良かった!と思わせてくれる事が結構ある。
例えば、結婚相手の浮気、これなんか一生知らなければ、幸せだ。
女性はバッグを変えた時、中の物を入れ替え忘れする事がある。
私は、ある時、車の免許証を入れ忘れた。知らなければ不携帯の事実にドキドキする事もない。気が付いたからこそ、心配して変な緊張を呼び込んでしまう。
  ダイビングを始めた秋に、それは起こった。
 月刊ダイバーの10月号が「おじゃれ~八丈」だった。
おじゃれは<いらっしゃい>の意味で、女っぽい腰のぬけたような字体で書かれていた。それはまるで、雪女が「おいで、おいで!」と言っているようだった。
  
 2度目の八丈島になる。現地で、友人Jと合流する。
 10月にもなると、ダイバーも少ない。ガイドが2人付いた。計4人で潜る。
 マスクを右手で押さえ、足を前後に少し開き、高さ7M位の桟橋から飛び込んだ。
 ド・ボ・ン・・・貴方も私も ド・ボ・ン・・・エントリー!
 私はまだ、中性浮力が完全でなかった。(海の中で浮かず、沈まず、宇宙遊泳のように漂う感じが自分できちんと調整出来ないといけない。 2~30本潜ると、自然と出来るようになる。)
  しかし、ドロップ・オフ(水底が見えない海)ではないので、気は楽だ。
ポイント名は、三又(さんまた)と言い、地形が面白い所だった。
Jはチョコチョコと移動しながら、ニコノスⅤでセッセと写真を撮る。
 私はガイドから渡された魚の餌を手で崩しながら、水底に足を踏ん張った形で立っている。
ヨスジフエダイがたくさん集まった。楽しい!ああ、猛獣使いの気持ちがわかる~。
時間が来て、(ダイブテーブルという表がある。スポーツダイバーが趣味で潜る場合、最高30Mまでしか潜ってはいけない。深く潜れば、時間は短くなり、浅く潜れば、逆に長い時間潜っていられる一覧表)エキジット!
  夏とは違い、桟橋のコンクリートがヌルで覆われている。
ガイドの兄ちゃん達は、ヌルの上をまるで吸盤があるかのように歩いて消えた。
Jと私は背中の14KGのタンクと水を含んだウエットスーツで、転ばないように歩いた。

  J「ウツボがすごかったね~」
確かに岩陰に5,6匹見かけた。が、Jが言うには、餌付けをしていた私の足に、3匹のウツボが、絡まっていたんだとさ。ひえーーっ!わだぢのあじに!

       知らぬがほとけ!
海中で教えてくれなくて、ありがとう。 もしも、知ってしまったら、パニック起こして、水面まで吹っ飛んでいたかもしれない。
 ウツボだって、負けてはいないだろう。パニックになって、私の皮膚の出ている顎や耳に食いついて離れないかもしれない。
   こんなにも、<知らないで良かった!>と思えた事はなかった。
  ウツボは海の怪獣のようなグロテスクな生き物、浅いところにも結構生息している。
    だから
       他人事では ありませ~ん。


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これは、大昔の話で、今日、友人はウツボの事で、記事が書けるのは、<seaだけですよ!>
と呆れ顔だった。

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by sea1900 | 2005-12-02 13:32 | 過去

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