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海の上のピアニスト

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三島由紀夫の死に方

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昨日、書店で立ち読みした12月1日の週刊新潮に、三島由紀夫の最後の
姿が特集されていた。

写真は白黒で、何枚かに及んでいた。

バルコニーに立つ三島由紀夫の姿は元より、盾の会のメンバーの物や、
死んだ部屋の最後の様子等など。

余り観ると、そのシーンが焼きついて、生々しく重くなった。
ここまで、今更,公開する意味があるのだろうか?


三島はなぜか偏愛の達人の様に思われて成らない。

そういえば、どこかに小さい時には、女の子として女の子の服をおばあさんに
着せられていたと書いてあったが、これは、当時の皇族もそうだったが、
女の子の方が男の子よりも、楽に育つと言われていて、難を防ぐ為に
そうされていたのだと思う。

現在の天皇陛下の幼少期の写真を見ると、なんともクラシックな白い
ワンピース姿なので、昔、私は驚いたが、現在では、幼児の死亡率も
低いが、三島由紀夫の幼少期には、腸チフスなどもあって、ワクチンなど
無いし、死亡率も高かったと思う。

だから、女装させられたと言うよりも、当時のハイソな家庭に於ける
おばあさんの知恵による物だったと思う。

三島の家庭環境から考えると、納得出来る事だろう。



自決の際、盾の会の森田必勝(まさかつ)は、三島と共に亡くなり、残りの
3人は自首しているが、その後の人生はどんな風に過ごしたのだろうかと
疑問に思うのは、私だけなのだろうか?


とりあえず平和な時代にあって、早すぎた三島由紀夫の死は、
芸術的だと思う。
芸術とは、後に残り、人の心に食らい付く。

そして、『なぜなんだ!』と言う疑問符を付けて、人々に問いかけてしまう。


話しは変わるが、先日、私は年上の友人に、『TAKESHIS’』の感想を
語っていて、アッと気づいた事があった。

タケシは自分をさらけ出さない人間なのではないか?と思ったのだ。
ふざけていても、自分の核となる部分に近づこうとする人間には、
バリケードを壊そうとはしないように思う。

それが、自己防衛としての手段なのか、自己へのプライドなのかは
解らない。プライドだとしたら、誰も寄せ付けない事で、昇華している
ような物だと思う。

そう思うと、三島由紀夫もそう思える。

三島自身を守る為に、自ら死を選んだのでは無いだろうか?
そして、それを芸術の域に達するように考えたのではないだろうか。

時代が彼を追い詰め、現在では、その時代が彼を追いかけている。


そして、35年も経った今、こうして語り継がれている三島由紀夫は、
死という壁を乗り越えて、向こうから退廃的とも言える現在を生きなくて
済んだと思い、後悔無き死を納得しているように思える。


13歳で処女作を発表。20歳の時に敗戦。
昭和45年に、45歳で衝撃的な死を迎え、昭和と言う時代を走った。

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昭和43年、三島が43歳の時、澁澤龍彦が編集した『血と薔薇』の
グラビアには、篠山紀信撮影のヌードモデル三島がいて、エッセイには、

「All Japanese are Perverse」
直訳すると「日本人って、みんな変人」

三島は、「変なのは自分だけではない。日本人は、全員が昔から変だった。
いや、こういう自覚を持っている自分だけは、冷めているかも知れない」と、
うそぶいている。
晩年の三島由紀夫の奇妙なふるまいの数々。
そして、彼を「奇人変人」扱いし、昭和45年以降は、「犯罪者」として、
NHKですら名前を呼び捨てにした日本社会。
どっちが、本当に変だったのだろうか。

               <抜粋>図書館で読んだ雑誌より

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現在、女性週刊誌にも、池田理代子が「春の雪」を連載している。

三島は、まさか自分の作品が、コミックで雑誌に連載されているとは
知る由も無いが、死後35年目に特集が組まれている事を知ったら、
喜ぶとは思えない。
むしろ、日本人に、幻滅するのではないだろうか?

映画「春の雪」の、主演の二人を誰が演じても、おそらくは賛否両論
と成っただろう。
しかし、岸田今日子、若尾文子、大楠道代のベテラン女優がしっかりと
脇を固めていて、この映画を守っていたと思うと、
三島由紀夫も安心出来たのではないだろうか。


しかし、三島由紀夫の姿は、いつまでたっても、45歳なのだから
美しいと言える。(この点だけは、羨ましい)
    


    (私の独断と偏見の記事を読んで頂いて、有難うございます。)



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by sea1900 | 2005-12-01 02:53 | 現在