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海の上のピアニスト

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「  死に花  」

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去年、この映画の予告を劇場で見て、「爺さん達のコメディか~!」と思い、
期待出来ないと思い、観なかった。

「半落ち」ヤ「解夏」などはすぐに観たのに、感情移入が出来ない時のある
コメディに、期待できないと思っていたが、この映画はコメディが基盤として
あるのだが、老いや恋、痴呆症や死、SEXと様々な事柄が、見事に、ブレンド
されていて、すごく良い映画に仕上がっていた。

 メンバーの紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

菊島  真   73歳 元映画プロデューサー
 (山崎  務)     毎朝のトレーニングは欠かさない。

伊能幸太郎  72歳 純情で、生真面目な元、さくらんぼ銀行の支店長。
 (宇津井 健)     

庄司勝平    73歳 ホラ吹き男。
 ( 谷   啓)      アルジェリアの外人部隊で戦った事があるらしい。

穴池好男    78歳  元土木建設会社社長
 (青島 幸男)          女好き。  千人切りまで、後45人。いやらしい。

明日香鈴子  70歳   大学教授未亡人、少女の様な雰囲気。
 (松原智恵子)            
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 合計370歳(366歳)のパワーがすごい。

そうそうたるメンバーが集合していると、何か起こる予感はする物だ。


入所一時金が9000万円からという、東京郊外にある、超高級老人ホーム
で暮らす老人達は、仲間の一人だった源田が亡くなり、残されたノートを見て
それを実行する事を思いついた。

それは、本当は、源田の戦争への思いからの物だったが、表面は幸太郎
の恨みのあるさくらんぼ銀行の地下金庫の中にある17億円を奪う事だった。

源田は、自分の葬式の演出まで考えていて、葬式の時には、ビデオ登場
していて、面白い。
普段から、色々と考えていた事が伺える。

奥さん(加藤治子)は、源田の死後、自分も同じ棺おけに入り、自殺する。
思った上での、心中だった。
2つの頭蓋骨が見付かり、狼狽する係員。
この頭蓋骨のシーンは、後にも続くが、色々な思いや愛がそこにはあった。

加藤治子は少女の様な愛で、源田を包んでいたので、源田の死後は、
一人では生きられなかったのだ。

歳を重ねると、段々と子供時代に戻る姿を見た。

「すげえな~! 年寄って」と若い井上和子(星野真里)は、威勢良く言う。
(星野真里は元気な役や、不良役が似合う。)

確かに「すげえ~!」年寄りだからって、死にそうではない。
生きている!
今までの生き様が、最後と呼ぶような歳に成って花咲くのさ!
若い頃には、持てない物もある。
それが、歳をとる良いところだ。眼には見えない物をたくさん、持ってるからね!


まだまだ、これから一花も二花も咲かせなければ、いけない!

照れずに、楽しい話に乗ってみようじゃないか!

彼らは、超高級老人ホームに入れるのだから、お金に困るほどではない。

夢が欲しいのだ。


生きている瞬間、瞬間には、かけがえのないもので一杯だ。
そういう思いが随所にちりばめられていて、散りばめられた破片を
そおっと、優しく一つ残らずに集めていたいと思うような作品だった。


こんな連中がいたら、面白くて仕方ないと思う。

森繁久弥へのプレゼントは、源田が考えていた物だった。
そして、こんなにステキなものもなかった。

老人の育った時代には、戦争が切り離せない。
監督の父親の世代への思いだろう。


そして、ラストでは菊島が子供に帰ってしまう。

何十年もかけて、歩んできた道をサッと振り返り、友人と遊んだ楽しい
時代に生きていた。

なぜか、爽やかで、これで良いんだ!と思わせてくれたシーンだった。


夢の又、夢。の様な話を2時間という中に収め、たるみを見せずに仕上げている。


私は、どんな形でも良いから、自分らしい花を咲かせていきたいと思う。
そして、それは誰にも見えない花であって欲しい。
心の中に咲く花を望む。




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by sea1900 | 2005-11-21 03:17 | 映画