ブログトップ

海の上のピアニスト

sea1900.exblog.jp

力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

音のない情景

  
d0063550_215439.jpg


今、奇跡のカンパネラ/フジ子・ヘミングを聞いている。

いつもチケットが取れなくて、あきらめていたのだが、またチャレンジしようと
思い、調べてみたが、今はパリにいるのだろう。

又、来年か・・・・・

何年も前に、フジ子のピアノのCDの罹っているこの部屋に、友人が急に
入ってきた。
その時に、「すごく上手い!」と言って、フジ子のピアノを褒め称えた。

友人は、クラシックが好きな方で、よく聞いているので、ピアニストのレベル
は解ったのだと思う。


このCDは、リストの「ため息」から始まっている。
「ラ・カンパネラ」は、その次だ。

力強く、流れるようなメロディもさながら、心に届く音がある。

それは、彼女の内面が現れている物で、才能だけでは済まされない。

昔、私はある楽器のプロとお付き合いをしていた。
日本一を目指していたが、ついに一位は取れなかった。

彼とは、お互いにとても合うのだが、それが辛くて苦しくなる相性だった。
だから、息をするのも苦しくなった。

独占欲が愛情なのか?愛するから独占したいのか?
解らなくなり悩んだ。
刹那的な愛だったのかもしれない。

当時、バロックばかり、2人で聞いていた様にも思う。

神経をすり減らすような恋愛があったのだが、ある日、私から
別れを告げた。

そして、彼はその喪失感から音楽をあきらめたと聞いた。


 
あの当時、フジ子のピアノを聴いていたら、随分と気持が違っていたかも
知れない。
もしかしたら、疲れる恋愛をしなくて済んだかも知れない。

それ以来、私は疲れる相性の人とは、男女を問わずに、付き合い事をしない。


音楽で心豊かになれる人がいるはずなのに、音楽で、より神経質に生きて
しまったのだろうか?
遠い昔の、音のない情景だった。

どこからも、音が聞こえて来なかった日々。
音楽に囲まれていたのに、音楽が無かった時代だった。



→クリック御願いします
[PR]
by sea1900 | 2005-11-15 02:02 | 現在