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海の上のピアニスト

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力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

シベリア


KyokoさんにTB致します。

10年以上前に、県外の眼科の待合室で待っていると、
話好きなおじいさんがいて、戦争の話をしていた。

私は、こういう話が好きなので、聞いていると、この方はシベリアに
いたと言うではないか?

私の父はよく言っていたが、「南方に行った人も悲惨だったが、シベリアは
寒いからもっと、大変だったのだろう。」と。
南方では、私はパラオで、海の中にあるゼロ戦を見たり、無人島に今もある
日本軍の基地跡や、海に浮かぶ島とも言えないお粗末な小さな岩山の穴に
さび付いている銃を見ている。
昔の現実が、今の現実となって私には襲いかかる物だ。

おじいさんの話は続いた。

勿論、寒いけれど、痩せてくると砂糖をご飯に大量にかけて、食べさせられた
と言う。勿論、太らせる目的で。
この時代に、そんなに砂糖があった事に驚いた私。
この話は、それまでに聞いた事がなかったので、印象的な話だ。

戦争は悲惨だと言う。

そういえば、今年だったか私は映画「9000マイルの約束」を観たのだが、
シベリアの暮らしを垣間見て、寒さが身に堪えた。
この話は、実際のモデルがいるので、興味深かった。
シベリアからドイツまで、9000マイルの距離を家族に会いたい一心で
約3年係り逃げ切ったと言う話で、逃げる道中の苦労や、どこまでも
白しかない雪の世界が描かれている。


おじいさんと私の話は続いた。

私がぽんぽんと色々聞くので、「のんきだね~」とも言われたが、それは、
軽蔑の意味ではなくて、「幸せなんだね~」と言う意味だとも付け加えられた。

日本の歴史の中で、太平洋戦争は大きな意味を持つ。
私と話したおじいさんが、今もお元気に暮らされている事を望む。

戦争を実際に体験した語り部が、老齢で亡くなっても、戦争があった事は
消えないのだが、やはり、薄らぐ現実には、太刀打ちできないようだ。



色々と話した中で、「砂糖をかけられたご飯」この話がとても印象的だった。



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by sea1900 | 2005-11-12 04:03 | 過去

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