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海の上のピアニスト

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スパイに間違われた女 ②


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年位前の冬の日、シネコンで、私の席の隣に、Fが座っていた。
この時は、ショッキングピンクのジャケットに黒いパンツ。
ボブの髪が真っ黒だった。

何の映画だったか、忘れてしまったけれど、よく笑っていた。
ああっ、リース・ウイザースプーンの「キューティブロンド」だった。
(今、キューテイブロンドで、ググッたら、競馬馬が出てきた)
リースが着ていたガウンに羊のアップリケが付いていて、
それがすごく可愛くて、Fは「それが欲しい!」と言っていた。
素直で、思った事を口にするタイプだ。


真っ赤なポルシェに乗っていて、車のNOも、とても目立っていた。
目立つNOを買ったのだった。(NOは、買えるので)
ポルシェの中には、100均で買ったキティグッズがあった。
このちぐはぐさが、Fを語る一つでもある。

中肉中背なのに、姿勢や歩く姿が良いので、20代の女だって
かなわないカッコよさ。
若いのに、姿勢が悪いと、おばちゃんみたいだ。


Fは、55歳で定年を迎え、これからやり残す事のないように、
毎日、温泉と映画、買い物三昧の日々を送っていた。
そして、一年に4回の海外旅行。
資金源は、国内投資と海外投資、ドル買いなど・・・・
利息で、ポルシェは買っている。



成人した一人息子のいる母親でもあり、現在は独身。

私は、仕事上、お金持ちの家に行く事が多いので、
ベンツやジャガーを見る事はしょっちゅうだけど、
真っ赤なポルシェは、Fだけだった。


この25年間に、NYには、20回程度行っているが、
団体なのに、いつも税関で引っかかり、別室に連れて行かれているそうだ。

どうしてなのか?
女スパイに間違われていたのだった。
20回と言う数字は、そんなに多いとは思えないのに、
「どうして、こんなに来るのか?」と詰問されると言う。
それも必ず、大きな体の黒人女性に。


それで、<黒人女性は何て意地悪なんだ!>と思っていたら、
最近になって、理由がわかった。
独身で、これ位の年だと、一番疑われるそうなのだ。


だけど、私から見ても、普通のおばさん60歳とは、違い、
例えば、黒の皮の上下を着て、サングラスをかけたら、
まるで、「アサシン」なので、仕方ないのかと思った。
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何処にいても目立つし、存在感がある。
ポルトガルに行った時には、バッグの中のサイフをすられてしまい、
残ったのは、他の人が少ししか買わなかった、原色のゼリーの
大きな袋だった。それも両手に下げていた。

                           ・・・・・・・・つづく・・・・・






→黒が似合うのは、ステキだと思う方は、クリックおねがいします。
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by sea1900 | 2005-10-16 01:32 | 男と女