不潔だったフランスの事情
長くなりすぎたので、ここに書きます。
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映画などにもよく出てくるブロンドの中世の西洋カツラも舞踏会や議会では必須であったらしい。だから人毛でカツラを作っていたので、やはりノミとかしらみとかに悩まされていたと、ルイ14世の何かを読んだ時に書いてあったのを思い出しました。ついでにフランスなどはお風呂はいらないで、香水でごまかしてるし、うー、ばっちいい。現代の私たちには考えられないような状態で暮らしていたんだろうと思う。しかし、色々な物を消費する現代生活は、一端災害などでこの生活水準が維持できなくなったら、どうなるのだろうと考えた。ノミ、しらみ、ダニ、ゴミ、ほこりでは、死なないって言うけど・・・。
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死ぬんです。
中世のフランスでは、のみとシラミから(逆かな?)ねずみが発生して、
ねずみがペストの発生をもたらします。
そして、ペストが流行すると、どんどん、人が亡くなります。
当時では、手の付けようがなかったのでしょう、
ねずみから、レストスピラという病気もあり、これは、今でもあって、
人間に感染すると、死に至る事もあります。
不潔からは、失う事のみ、多くて、得るものはないのでしょう。
モーツァルトのカツラの下の地毛が、かなりべたついていたかと思うと、
考えたくない物。
フランスでは、汚物を窓から、「アタンシオ(気をつけて!)」と、上から
叫んで道にまいていた事を考えると、日本の当時のトイレの方が
はるかに清潔です。
日本では、ちゃんと汲み取り式で、その辺に散らかしたりはしませんでした。
フランスで、ハイヒールが生まれたのは、ドレスの裾が汚物で汚れるからだと
私の愛読ブログ「ちゃらんぽらん」さんが書いています。
ドレスの裾は毛管現象で、雨も吸い上げたはずです。
洗濯もほとんどなかったので、当時は今では考えられないほど、
人が汚れていて、不潔だったはず。
今のフランスでは、犬の便をしたままなのは、清掃車がやってくるから
構わないのだけれど、もしかしたら、昔からのフランス人の習慣が
まだ、息付いているのかもしれないな!と思ったりします。
私は、パリで道を歩いていても、便を踏まなかったけれど、知人はよく
踏んだといって、怒っていたのです。
映画「プロヴァンスの恋」では、ペストでなくなる人がたくさん出ています。
また、この時代の映画には、部屋の中に汚物いれが登場しています。
粗大ゴミや、燃えないゴミの発生はない替わりに、人間の体から
出る自然で土に戻るゴミが、臭いと共に、あちこちに散乱していて
皆、それを汚いとも思わなかったのでしょう。
一見きれいなフランスは、実は悪臭とゴミだらけだったわけです。
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