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海の上のピアニスト

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力を入れすぎないblog  それなりに暮す毎日

であった人

昔、出会ったOさんは、当時30代前半の家庭持ち。
3人の小学生と奥さん、自分の母親という6人家族だった。

彼は私生児で、母親が仕事をする為に施設で育てられた。
父親については、母親に一度だけ聞いたんだそうだ。

でもその時の母親の浮かない顔を見てからは、言いたくないんだから
聞いてはいけない!と思ったと言っていた。
それもそうだ!


施設に母親が面会に来ると、親のいない子から
ひがまれたり、したらしい。
そして、Oさんも荒れたらしいが、更に悪い奴もいるそうだ。
子供の社会が出来上がっているんだ。

小学校に通うようになって、学校で何かなくなったりすると、
施設からきている子のせいにされたり、言われたり、
差別されたようだった。


20代前半で結婚して家庭を持った。
奥さんが従順でおとなしいので、亭主関白。

ある時、Oさんの家のトイレを借りりようと、私は3部屋の家の中の
子供部屋を横切る事になった。

3つの学習机とランドセル以外、何もない6畳間だったのだ。
何も無いって、今時珍しいと思う。

物を持たない生活がこの家では当たり前で、
すっきりといえば、すっきりだった。
しかし、シンプルではなく殺風景な光景は、
なぜか不安にもなる物だった。


今日読んだ東京夜話に出てきたC子ちゃんの部屋の殺風景さが
私に焼きついたこの部屋と同じようではないかと思われた。
Oさんの人生観が刷り込まれているような部屋では無いだろうか?


親からの愛に包まれて幸せが当たり前かと思うと、
色々な事情を抱え込んでいる子供もいるんだと思う。

でも、自分の子供を育てられなくて産むなんて、
そんな事でいいのかと思うのだ。

C子ちゃんも今、幸せならいいな~と遠くから思う。


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by sea1900 | 2005-09-23 01:51 | 人間