『あの頃ペニーレインと』
「セイ・エニシング」「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウ監督が自身の体験を基に、ブレイク寸前のロックバンドのツアーの同行取材を任された15歳の少年の姿を描いた青春音楽ムービー。少年が恋するグルーピーの少女を演じるのはゴールディー・ホーンの娘ケイト・ハドソン。15歳の少年ウィリアムは伝説的なロック・ライターに自分の記事が気に入られ、ローリングストーン誌の仕事をもらう。さっそく取材で楽屋を訪れた彼は、グルーピーの中にいたペニー・レインに一目惚れする。 《抜粋》
ロックが流れるが、音楽映画という訳でも無くて、古き良き時代のアメリカを知る、面白い映画だった。
ロッカーやグルーピーの女達、ペニーはその中のリーダーだった。ロッカーのツアーは疲れるものだ。その中にウイリアムがいる。皆、それぞれが主役であり、それぞれの物語があって、いい味が出ていた。
ロッカーは結構つまらない男なのに、カッコいい。だから女が集まるのだ。
ウイリアムは記事を書くことの葛藤と戦う。それぞれに戦いがある。
ペニー役のケイト・ハドソンが可愛くて、この役にぴったりだった。笑顔がチャーミングで、ウイリアムが恋する相手として、ふさわしかった。母親の演技と違って、さらっとした存在感を上手く出していた。
このタイトルの響きが、良きアメリカを語っていると思う。
でも、全体的に憂いを感じるのは、何故なのだろうか。
アメリカは広い。私の中ではバスツアーはまだ続いている・・・・・