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海の上のピアニスト

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『殺人の追憶』




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怖い映画は、DVDで見るよりも、グンと迫力が増すが、この映画は、怖かった。
人の心の奥に潜む凶悪さを描いたのか?
韓国とは不思議な国に思える。この話は、実話が元になっており、女性が何人も小さな町で次々に殺され、ついに迷宮入りと成る。

刑事役のソン・ガンホが熱血刑事役で、いい味を出している。
こういう役は、美形俳優では、務まらないだろう。

一番怖いと思ったのは、ラストシーンだった。

事件から10年以上経ち、刑事は転職している。仕事でこの方面に来たのだった。
忘れられるはずがない。
田や畑の中に農道があり、そこに、用水路がある。
最初の殺人事件の死体があった場所だ。元刑事は、その用水路の土管を覗き込んでいる。
あの事件が、頭から離れないのだ。
小学生の女の子が下校時らしく、元刑事に声を掛ける。

「おじちゃん、何してるの?」
「うん、昔をおもいだしてね!
「昨日もおじちゃんみたいに覗いている人がいたよ!」
「同じ事を言ってたよ!」

ここで、元刑事の顔が変わる。この表情がいい。

映画は、ここで終わるが、原作では、こうだった。
「その人はどんな顔?」
「知ってるよ、だって、私のおとうさんだもの!」

私は奈落の底に落とされた気持ちになった。

一番怖いのは、人間なのだ。冷や汗をかいた映画だった。
もう一度観たいなんて、絶対に思わない作品だった。
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by sea1900 | 2005-06-22 15:43 | 映画